1960年代の怪獣少年が怪獣ガレキ・チープトイと戯れる日々

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今さらながらの「初代ウルトラマン考」です。備忘録ついでにひとつ。
以前にも書きましたが私は初代ウルトラマンはAタイプがいちばん好きです。もちろんBタイプもCタイプも好きですが、なかでもAタイプスーツの「誇張されていない胸筋」と「口元に笑みをたたえたアルカイックスマイル」にシビレてます。光線ポーズや構えてなくても、自然体でたたずむだけでもたまらなくカッコイイわけでして、もう…。

ウルトラマンは遥か遠い未来の高度な文明をもつ星から来たとされ、その設定に合わせ多種多様なデザインや造型が検討されました。「科学特捜隊ベムラー」という企画案ではカラス天狗のような正義の宇宙怪獣であったり、次案では頬からアゴへとひげを蓄え 甲冑を着たような宇宙怪人「レッドマン」に変更されたり、さらにはテレビ局側の意向でメタリックなヒーローへと変貌するわけです。そこでついに成田氏は無駄をそぎ落とした初代ウルトラマンの基本形をデザインしました。

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初代ウルトラマンのA、B、Cとタイプ分け呼称される3種類のスーツは、エピソードによって作り替えられたのではなく、激しいアクションによるスーツの傷みにより都度リニューアルされた際に少しづつ様変わりしたものです。
ただ初代ウルトラマンといえば、3種ある中でもいちばん登場話数の少ないCタイプマスクがその代名詞となっています。これは後のアトラクションなどでも使われ、「帰りマン」以降でも継承されたので、Cタイプを初代の代名詞とするのが一般的になったのでしょう。このとき登場したゾフィもCタイプベースです。

うちの嫁も「ウルトラマン」イコール「Cタイプ」と刷り込まれているようで、昔初めてビリケンのAタイプのフィギュアを見せたとき、つり上がった目とゆがんだ顔を指摘しながら、「悪のウルトラマンがいたのか!」と、今でも敵キャラと思い込んでおります。

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レッドキングの足には爪が付いていません。足の先端には爪を付けるために空けたであろう凹(窪み)が3つ造型されています。それらしい窪みがあるのになぜ爪が付いていないのでしょう?

これについて、これまでいくつか諸説を見聞きしましたが、私が納得したのが「付け忘れ」説でした。
まず、成田亨氏のデザイン画にはレッドキングの足には爪が描かれています。縫いぐるみを造形した高山良策氏も爪を付けるつもりで足指の先端に爪をはめこむ窪みを作りました。ところが、高山氏が東宝ビルドに納入時には爪は付いていませんでした。このときのスナップ写真でもレッドキングの足先が写っており確認できます。

84年のことですが当時に海洋堂で原型師をされていた某氏(ビッグネームな方です)とお話しする機会があり、これは高山氏の「付け忘れ」だということを教えていただきました。
この某氏、83年にあるイベント会場にて成田氏にお会いしたそうです。このとき某氏が「爪の件」をお聞きしたところ、「付け忘れ」だということをお話しされたそうです。成田氏は『怪獣無法地帯』でも現場スタッフとして撮影に就いておられたのでよく憶えているとのことでした。

もうひとつ「作り忘れ」ではないか?という疑問もお聞きしたそうですが、成田氏が先に高山氏のアトリエにて「付くはずだった爪」を見ているそうで、ヒドラ(ギガス)の足の爪よりもふたまわりほど小さいものだったということです。レッドキングはこのあとアボラス、二代目レッドキングと二度にわたり高山氏の手により改造されますが、とうとう足の爪は付けられることはありませんでした。

そこで気になるのが「付け忘れの爪」の行方です。この某原型師さん曰く、
「レッドキングからアボラスのあいだに製作された怪獣で、ジラース(ゴジラ)とガボラ(バラゴン)を除き、樹脂製の尖った爪を付けている怪獣はいない。たぶんアボラスの上あごの歯(計6本あります)に流用されたのではないか?」とおっしゃってました。
まあ、これは話半分で聞き流して(笑)。そう言われれば、なるほどと…うなずいてしまいましたが。

ちなみに、他の説についての私的な疑問点を。
諸説その1、 『爪が付いていたが、リハーサル撮影・アクションの際に取れた』
両足の計6箇所のすべてがきれいに取れたとは思えません。三度目の撮影になるチャンドラー(ペギラ)の足の爪でさえ取れていません(笑)。 もしレッドキングが爪を付けていたなら、ペギラの爪と同じ製作法(接着剤含む)だったはずですから、すべて取れるのは考えにくいです。

諸説その2、 『小さい爪が付いていたが、リハーサル撮影・アクションの際にめり込んで中に入ってしまった』
足が大きく写ったクリアな写真を何枚か見たことがありますが、指先の窪みにめり込んだ痕跡やそれらしい突起などは見当たりません。両足の計6箇所のすべてがめり込んだとは考えにくいです。めり込んだ爪が何本かあったとしても、凹部分の中にどれか先端が残るものもありそうなものですが、見当たらないのもひっかかります。
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アマギ「ありがとう、セブン! 助かったよ。」
セブン「えっへん!」
アンヌ「あらっ !? セブン 、おなかの銀のラインがちょっと変よ。みっともないわね。」
セブン「アンヌ、そう言う君こそベルトはどうしたんだい? だらしないぞ。」

などという会話があったかどうか…。
さて、これは第何話のときのロケでしょう?
推理(笑)してみてください。

明日から1週間ほど出張です。もう今日の午後から出発しますが、栃木→茨城→千葉と回ります。逆回りならワンフェスに行けたんですが、うまくいきませんねぇ。せっかくタイミングよく関東に行けるのに…。
「でぃあっ!」
第四惑星人さんからのご質問の「背面固定バンドの謎」、正解は知りませんが、私なりに推理(笑)してみました。

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昔、ビデオを観ていた時は画質も悪くよくわからなかったのですが、DVDで観るとほぼ鮮明にザラブ星人の背面を確認できるシーンが2箇所あります。ひとつはイデ隊員が科特隊基地のゲストルームにザラブ星人を案内するシーンで、サイドからのショットですがベルトの位置が確認できます。もうひとつは土星探査ロケットの中で乗務員を操るシーンではっきり背中が映ります。

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どちらも背面の固定バンドは「ハの字」になっています。頭部正面の両脇にぶら下がったベルトを脇の下を通して、頭部背面に引っかける細工になっているのだと思います。ですからこのリックのザラブ星人はじめ、ベルト「ハの字」の造型は正解です。

次に問題のムック本等で見かける三面写真です。この写真ではベルトを脇の下を通し、ブラジャーのように背中の中心で止めています。
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「大ウルトラマン図鑑」でも書かれてありますが、この写真は商品化権用に撮られたもので、場所は東宝ビルト(旧・美セン)の裏庭だそうで、他にもドドンゴ・ペスター・バニラ・ヒドラ・ジャミラ・ギガス・シーボーズなどが、この畑の前で三面写真を撮っています。これらの縫いぐるみは本編撮影の前か後のどちらかに撮られたようで、縫いぐるみの傷み具合や汚れ具合で確認できます。また、この写真撮影で実際の演技者がそのまま入っているかどうかは不明ですが、まあ、丈が合わずダブった縫いぐるみのものは違う人が入っていると予想はつきます。

では、この「ブラジャー留め」は間違いなのか? 正しい留め方を知らない人が留めたのか?、という疑問が沸いてきます。私の推理(笑)は…。

①まず、「ブラジャー留め」を見てわかりますが、ベルト先端にはひとつウロコが付いており、この留め方ではウロコが縦向きになり不自然です。「ハの字」で留めればウロコも横向きになるので、ボディのウロコに馴染む。これが高山氏の考えた細工だと思います。当然この「ハの字留め」で撮影を始めたと思います。

②ところが、撮影中のアクション等で「ハの字留め」の留め具が壊れ、途中から急遽「ブラジャー留め」に変えたのではないか?、と想像します。前に挙げた2箇所のシーンでも「ハの字」の角度が違うように見えます。撮影中も何回かベルトのメンテナンスをしていたのではないでしょうか。(留め方が中央に寄ってきているように見えます) 映像では後半部分は背面が映らず残念ながら確認はできませんが…。

③そして、この三面写真は縫いぐるみの状態から見て撮影後に撮られたもので、体形からも中に入っている人は演技者の青野武氏だと思います。本編撮影後にそのまま三面写真を撮ったのではないでしょうか?

というわけで、「留め方はどちらも正解です」と(笑)。第四惑星人さん、こんな答えでダメでしょうか? すいません。
どなたか原型師さん、この「ブラジャー留め」のザラブ星人も作ってください。私は買います。
少年リックでは、メフィラス星人とオマケの二代目ケムール人の彩色画像もアップされまして、ますます食指をかき立てられております。これいいなぁ~、これ。

これに乗っかって、ケムール人の縫いぐるみについて、その遍歴でもひとつ。
ウルトラQのケムール人の縫いぐるみは、撮影後にボディはセミ人間に流用されたそうです。これは確証がないので話半分で聞いてください(笑)。

流用されたと思われる理由として、
①ケムール人とセミ人間の手の指が似ている。ケムール人の指先が草木の蔓(ツル)のようになっていますが、セミ人間のほうがカットされていて短い。
②セミ人間のビニールの透明な背広の下に見える、体表の模様がケムール人に似ている。
③催事やアトラクションショー等で、ケムール人が登場しない。(流用されて縫いぐるみが無いから)
実際に古谷氏がラゴンに入ってアトラクショーにも出演されたようですが、ラゴンとケムール人は同じ舞台に立つことはなかったとのことです。
とまあ、上記の理由で「つじつまが合う」というだけで、ほんとうかどうかわかりません。

そして残されていたケムール人の頭部と、ダダのスーツを塗りなおして合体させ、ウルトラマンでの「二代目ケムール人」になります。このとき映像には、数秒ほぼ上半身だけの登場で、ブーツを履いていたかはわかりません。たぶん裸足でサンダル履きではないかとのことです。(同じくバルタンもザラブも裸足でしょう)

その後、ケムール人の頭部はスーツケロニアの背広と合体させ、「ゼットン星人」となります。二代目ケムール人のボディはウルトラセブンの「キュラソ星人」のボディに流用されます。

バラゴンスーツに負けないくらい使いまわしされた縫いぐるみでした。おつかれさま。

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